本の紹介

(当会翻訳)

このコーナーではNAVERや교보문고書店などの「本の情報」を翻訳して紹介しています。

 

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[ 寄 稿 ]

niyantarose_reqseiko04(原書名)『キム・ミギョンのリブート(REBOOT)』

(『김미경의 리부트』)

著者 キム・ミギョン(김미경)
自己啓発講師、リーダーシップ、人間関係、コミュニケーション 社団法人グルーマム運営(未婚の母支援団体)、110万名が購読するユーチューバー、著書には『この一言が私を救った』(2020) 『母親の自尊感を学ぶ』(2017) 『キム・ミギョンの答えのない人生』(2016) 『キム・ミギョンのドリーム オン』(2013) 『おねえさんの毒舌』(2012) 『夢のある妻は年を取らない』(2007)などがある。

出版社 ウンジン知識ハウス(웅진지식하우스)  / 出版日 2020年7月1日

 

※ リブート(REBOOT): (コンピューター・システムの)再起動

<本の紹介と感想>  文章 : キム・ミナ    翻訳 : 須藤 伊佐

「コロナ以降の時代はそれ以前には絶対に戻れない」という言葉が本当に心痛かった。大規模コンサート、大規模講義は今や何か別なものに置き換えられている。本書は著者がコロナという新しい変数によって計画したことができなくなった時代、自分の家族や社会を生かすために必死の思いで勉強し、現実を分析して、未来を描いた一連の過程を見せている。悲壮感すら感じる。著者は混沌の中で目に見えない秩序を見つけ出そうと努力した結果、第1公式:オンラインでの活動 オンタクト、第2公式:デジタル技術の適用、第3公式:自ら仕事を作り出す、第4公式:安全性という4つのリブート(再起動、再出発)公式を発見したと語る。そして、自分なりのリブートシナリオを書くことを薦め、ニュー・ラーナー(訳註:新しいタイプの学習者)にならなければならないとも述べている。

まず今までの時代に戻ることができない、という言葉が悲しかった。子供たちが大気汚染に泣き、サーズやマーズなどの感染病で外出を控えていた頃はちょっと過ぎれば以前のように過ごすことができるだろうと思えたのに、今回のコロナは全世界的に大流行し、国家は国境を封鎖し、国内流入を遮断する事態となった。これまで気軽に出かけていた海外旅行が難しくなった。旅行ではなく、強制隔離をさせられて戻ってきたというニュースの記事を見るたびに苦々しい思いになった。

当然と思っていた日常の姿が激変し、戸惑いを覚える日々が続いている。ここ韓国の子供たちはオンラインで授業に参加している。外出時にはマスクをしなければならない。職場でもマスクをしたまま仕事をする。授業に参加してもやはりマスクをはずせない。そして訪問するたびに訪問日誌を書いたりQRコードで訪問者を登録したりする。非接触型の体温計で随時体温を測る。図書館に行っても、公共機関に行っても、病院に行っても同様だ。随時手指消毒剤を使用する。

著者は、時代は変わり、生存のために熾烈に学んで備えなければならないと語り、行動しろと述べている。この本を読んでいろんな思いが湧いてきた。私も熾烈に本を読もうと思った。

<目次>

Part 1. 大転換をこわがるな
1. コロナ以前に戻ることができるか
2. 混沌の中に隠れている新しい秩序
3. 私は講義に行けないのではなくて「行かない」のだ

Part 2. 私の人生を変えた4つのリブート公式
1. 第1のリブート公式 On-tact : オンラインでの連結を超えて「すべてのタクト」でこの 世を連結する
2. 第2のリブート公式 Digital Transformation : デジタル技術を適用して完璧に変身す る
3. 第3のリブート公式 Independent Worker : 自由で独立的に!自ら仕事を作り出す、イ ンディペンダント・ウォーカーとして仕事をする
4. 第4のリブート公式 Safety : 安全性、義務でない生存をかけて投資する

Part 3. 自分を生かす「リブートシナリオ」を書く
1. エンジンをつけてリブートする
2. 不確実な時代にシナリオが輝く
3. 自分だけのリブートシナリオを書く方法
4. 追撃者になってリブートの速度を上げる

Part 4. 新タイプの学習者、「ニュー・ラーナー」になってこそ仕事につける
1. 変化と肩を並べて歩く「即時教育」の時代が来た
2. 57才、キム・ミギョンがパイソン(Python)を学ぶ理由
3. 一緒に成長する自分だけの「チーム」を作る
4. 未来を見抜く「感」を作る3つの習慣

Part 5. 共存の哲学者、「ニュー・ヒューマン」が未来を救う
1. 気候変化、私たちに与えられた最後のゴールデンアワー
2. 心の免疫力を育てる3つのワクチン

エピローグ | 私もコロナ以前の世の中に戻りたい

<本文より>

超連結はコロナによって突然にマヒした日常生活に戻してくれる代案として破竹の勢いで浮かび上がってきている。第4次産業革命技術の集大成された超連結の力を借りて、しばらく滞った状況を元に戻すための私たちの選択が、すなわち超連結なのである。– Part 2. 私の人生を変えた4つのリブート公式 より

コロナ以降私たちはどのようなワークスタイルで、職場を守るべきか。その答えを一文で定義すると、「インディペンダント・ウォーカー、つまり自ら仕事をつくり出す者になれ」ということである。-100ページ

コロナ以降の変化が一時的なものではなく、いわば前倒しされた未来であり、コロナ以降の世の中を暮らして行くにはリブート公式で目前の問題を解いていく必要がある。(中略)世の中に対する態度は夢があるかないかで決定される。(中略)これまで私たちは多忙な日常にかまけて夢をしばらく忘れていたのかもしれない。しかし混沌とした中での巨大な秩序に入って行くためには夢をもう一度確認しなければならない。-137~138ページ

世界的な碩学であるユヴァル・ノア・ハラリは、人工知能の登場で人間が職場を失い「無用階級」に転落するだろうと予測し、私たちを恐怖に震えさせた。(中略)第4次産業革命という巨大な変化から個々人が逃れるのは不可能に近い。結局この全てが私たちに伝えるメッセージは一つである。「新しい先端技術を学んでそれを身につけなければすぐにでも職場で使われなくなり、無用階級に転落する」ということだ。今や私たちにとって教育は生存であり日常である。-194~195ページ
ユヴァル・ノア・ハラリ:イスラエルの歴史学者。ヘブライ大学歴史学部教授 。世界的ベストセラー『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』、『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』の著者

2019年に10代の青少年が大人を相手に憲法所願を提起したと聞き、私は粛然とした。(中略)これは、政府と大人たちに送った「私たちを助けてほしい」という彼らの救助要請である。彼らには、今すぐ行動しなければ自分たちの未来が地獄になるということがよくわかっていたのだ。-245~246ページ
憲法訴願:公権力の行使、または不行使によって憲法上保障されている基本権を侵害された場合に、憲法裁判所に審査を請求し、侵害の原因となった行為の取消しやその行為が違憲であることの確認を求めること。(韓国憲法裁判所法68条1項)

コロナはいつか終息し、私たちは生き残るだろう。その時子供たちにまず思い起こしてほしいのは、不信ではなく、配慮と信頼である。嫌悪の代わりに勇気を出してほしい。(中略)すなわち、我々にとって最も重要なことは「関係の生存」、「信頼の生存」である。今この瞬間でも生の現場で苦労しているあなたを、心から応援する。身も心も健康でいよう。-268~269ページ

 

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ダウンロード(原書名)『フォノサピエンス・コード  チェンジ9』

(『포노사피엔스코드 CHANGE 9』)

著者 チェ・ジェブン(최재붕)
第4次産業革命と人類文明史的な変化の中でビジネスの未来を探索する工学者。ビジネスモデルのデザインと機械工学の融合、人文学、動物行動学、心理学と機械工学の融合など、学問同士の境界を超える活躍を続けている名実ともに国内最高の第4次産業革命の権威者である。ベストセラーの『フォノ・サピエンス』を通して「文明を読む工学者」として広く知られた。新しい文明に当面した革新方案を提示し続けている。

出版社 サム & パーカース(쌤앤파커스)  / 出版日 2020年8月20日

 

<本の紹介と感想>  文章 : キム・ミナ    翻訳 : 須藤 伊佐

チェ・ジェブンの著書『フォノ・サピエンス』は印象深い本だった。スマートフォンを使う新人類、フォノ・サピエンス。印刷機の発達は本を飛躍的に普及させ、人類の知的水準を高めた。スマートフォンは人類をまた別の世界へと招き入れた。本書は『フォノ・サピエンス』の続篇である。

この本で印象深かったのは、スマートフォンを人類の人工臓器にたとえて、五臓七腑と表現した部分である。

人工臓器は24時間身体に取りつけられて、他の臓器と連結して人間の日常を支える役割を担っている。そんな観点からみると、スマートフォンは明らかに人工臓器と同じような働きをしていると言える。24時間、身体に装着されて人間の考えや習慣、行動様式に影響を与えている。今や肝臓の下に、胆のうの下にスマートフォン、「五臓六腑」ではなく、「五臓七腑」の新人類が誕生しているのだ。チェンジ9 8ページ)』

ユーチューブの成長とともに地上波のテレビの視聴率が低くなっている現実についても言及している。子供のユーチューバーを育成して保護しなければならないのだが、かえって児童虐待だと時事プログラムであばいている姿に著者は残念さを隠さない。ユーチューバーは新しい時代の産業原動力になることができるからだ。韓国の遊び文化を見せて拡散させることのできる媒介体でもあった。

九つのフォノサピエンス・コードのうち一つを選ぶなら、私は「眞正性」を選びたい。私たちは今、眞正性がより重要視される社会に生きているからだ。

この本を読んで、z世代の子供たちと話しやすくなった。ユーチューブに関してなら話の尽きない子どもたちだ。人工知能が闊歩する時代に人間らしさがより強調されること、非対面時代にインターネット上の礼儀がより必要になったこと、何よりも眞正性がなければならないということが印象深かった。時代が変わっても、デジタルの標準が変化しても、人が人としてしなければならないことがある。人のすることが変わったというよりは行動様式が変わった。金銭の決済等をスマートフォンバンキングで済ませ、真覚まし時計の代わりにスマートフォンのアラーム機能を利用するようにだ。最近は韓国の軍人教育もオンライン教育でされている。これから行動様式はもっと変わるだろう。

人工臓器、スマートウォン。五臓七腑の新人類。これからの生き方の変化に私は困惑すると同時に期待もしている。

<目次>

はじめに
文明交代の時期に到来した感染病の世界的な大流行。世の中の標準を変えるチャンス – 5
文明大転換期のビジネス – 20
金融 / 放送 / 流通 / 職業 / 教育 / 衣食住
コロナ前後のグローバル市場 – 56
BEFORE コロナ / AFTER コロナ

CODE1 メタ認知  知っていることと知らないことを知っていると限界がなくなる
「多数派」の意見が標準だ – 73
検索によって「自分の知識」が豊かになる – 78
仮想貨幣はメタ認知から作られた – 84
想像力のグラウンド、メタ認知 – 89
PHONO INSIGHT 1 ピンクフォン – 98

CODE2 想像  思考の大きさが現実の大きさを作る
想像力は経験の中から生まれる – 109
変わっていく人材像、過去の人材は存在できない – 115
小学生が人工知能プログラミングをする世の中 – 119
食べる音ひとつで1年に700億を稼ぐ – 125
PHONO INSIGHT 2 韓民族 – 131

CODE3 人間らしさ  自尊心はすべての人々の権利だ
感情をアイコンひとつで表現する – 141
みんなが「権威主義者」になるわけではない – 147
「違い」を認めることが自分の武器になる – 153
PHONO INSIGHT 3 ムシンサ
(⋆訳註:韓国で有名なオンライン ファッションストア)- 159

CODE4 多様性  違っていて当たり前
BTSがデータで証明したこと – 167
「多様性」の追求が最も「不変的」な課題だ – 172
「漫画屋」ではキアン84(⋆韓国で有名なウェブ漫画家)に会えない – 177
タイル・アーティストとタイル工との区別 – 181
PHONO INSIGHT 4 ネーバーのウェブ漫画

CODE5 デジタル・トランスフォーメーション  全ての富はデジタル空間に集まる
全ての商品は「ストリーミング」で消費される – 195
「GAFA」がこの世を牛耳る方法 – 198
強要しなくても自発的に学習する – 202
5Gの世の中の話題はまたしても協業だ – 206
PHONO INSIGHT 5 タングンマーケット
(⋆訳註:韓国で有名なオンライン中古品ショップ) – 209

CODE6 回復力  冷たい楽観主義者の道を行く
文明の交代期に感情の筋肉はさらに強くならなければならない – 219
共感の幅によって回復力は増減する – 226
「客観的」に、「楽観的」な人生を描くことができる時 – 232
PHONO INSIGHT6 ジピョン(*訳註:地名)の生マッコリ – 236

CODE7 実力  データが人のすべてを証明する
消費者が残したデータは決して捨ててはならない – 245
世界の5億人が熱狂する韓国の6歳の子供 – 251
「違った人種」が勢いに乗る本当の理由 – 259
大衆は「歩んできた軌跡」に熱狂する – 263
PHONO INSIGHT7 BTS,ARMY それからビッグヒット – 267

CODE8 熱狂的なファン  最も大きな権力の指示を受ける
進化は人類のDNAに刻印された本能だ – 281
新しい消費チャンネル、熱狂的ファンがこの世を飲み込む – 285
消費の生成から消滅まで、実質的な「力」が噴出する場所 – 295
PHONO INSIGHT8 スタイルナンダ(*訳註:ショッピングモール) – 298

CODE9 眞正性  誰でも見ることのできる透明な時代に生きている
有名なショッピングモールの没落、彼らに欠けていたもの – 305
見ていないと思っても誰かは見ている – 309
眞正性がすべてだと信じることで救われる – 313
PHONO INSIGHT9 JYP–317

最後に
「データ」は今が機会だと言っている – 326

<本文より>

実はコロナ19が流行する前から人類は「デジタル・トランスフォーメーション」という文明交代と革命的変化の時代に生きていた。人類の生活空間は猛スピードでデジタルプラットフォームへと移行し、それは既存の産業生態系の崩壊をもたらした。新たなシステムを構築する過渡期の時代にコロナ19まで重なったのである。

コロナ19が拡散される前は既存の文明とデジタル文明が互いに力比べをするような状態だったと言える。言い換えれば既存オフライン中心の文明体系に慣れている「既成世代」とスマートフォン基盤のデジタルプラットフォームの生活になれた「フォノサピエンス世代」の間の葛藤が五分五分の状態だった。

1年前に私が『フォノ・サピエンス』という本を出版した時ですら、新しい文明が到来したことを認知しながらも、できるだけその変化の時期がゆっくりとやって来ることを願っていた。また社会システム全般でも、行き過ぎた変化を警戒し、規制を通した速度調節を試みていた。ところがコロナ19事態はこんな既成世代の願いを一発で跳ね飛ばしてしまったのだ。(6ページ~7ページ

メタ認知を説明するときよく聞かれる質問は次のようなことである。「エルサルバドルで三番目に人口の多い都市は?」こんな質問をされたら「そんなこと知らないなあ」と考えるでしょう。そして「わかりません」と即刻答えると思います。これがメタ認知です。私が知らないことが何かを、遠くから私を見ているもう一つのものが正確に知っているのです。

ところが検索をしてみたらどうでしょう?エルサルバドルの主要都市を検索してその人口数を比較したら簡単に答えを見つけることができます。スマートフォンが私たちの脳のように身体の一部として、検索が許容されている状況なら、私のメタ認知は「そのくらいはわかりそう」と考え始めます。メタ認知に根本的な変化が起こるのです。

 

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사랑의 물리학

김인육 「사랑의 물리학」(2016年)
キム・インユック 「愛の物理学」
(ドラマ「도깨비」より)

Hanna & Kensuke 訳

질량의 크기는 부피와 비례하지 않는다
質量の大きさは体積と比例しない

제비꽃같이 조그마한 그 계집애가
スミレのように小さなあの女の子が

꽃잎같이 하늘거리는 그 계집애가
花びらのようひらひらと舞うあの子が

지구보다 더 큰 질량으로 나를 끌어당긴다.
地球よりもっと大きな質量で僕を引っ張る

순간, 나는
その瞬間私は

뉴턴의 사과처럼
ニュートンのりんごのように

사정없이 그녀에게로 굴러 떨어졌다
容赦なく彼女の元に落ちた

쿵 소리를 내며, 쿵쿵 소리를 내며
ドスンと音を立て、どしんどしんと音を立てて

심장이
心臓が(振り子のように大きく振れていた)

하늘에서 땅까지 아찔한 진자운동을 계속하였다
空から地までくらっとする振子運動を続けた

첫사랑이었다.
初恋だった

 

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알사탕

「알사탕」 백희나 글・그림(2017年)
「あめ玉」 ペク ヒナ作

Natsuna 訳(抜粋)

一人で遊ぶのも悪くない。
友達らはビー玉遊びがどれくらいおもしろいのか知らない。
いつも自分たちで遊ぶ。
だから、ただ一人で遊ぶことにした。

新しいビー玉が必要だ

お、これは見たことがないビー玉だ。
店のおじいさん:「それは、あめ玉だよ。とても甘い。」
どうりで。サイズも形も色もいろいろだとおもったら。

何から食べてみようか?
これはどこかで見たことのある柄だ。

うわ、ミントの香りがとても濃く耳まですっきりする。

急にリビングルームから
変な音が聞こえ始めた。
ごくり。つばを飲み込んだ。
すると音がよりはっきり聞こえた。

ソファだ! ソファが話している!
リモコンがそこにあるって?
先週の日曜日から見当たらなかった。
もとの場所においてなかったとして父さんにひどくしかられた。
僕は勇気を出してソファのそばに近寄った。

ごくり。
口の中のあめ玉がとけて消えた。
同時に音もしなくなった。
これは、本当におかしなあめ玉だ!

犬:君が前から勘違いしているのがあるのだけど。
「何?」
犬:ぼくは君を嫌っているわけじゃない。
「それなら、なんでしきりに逃げるの。」
犬:(あくび)
「わかった。わかった。僕と遊ぶのにうんざりしているのでしょ?」
犬:また、勘違いしているね。犬は犬で緊張するとあくびをするのだよ。
「そうなの?それじゃなんでしきりに僕をさけるのだい?」
犬:君が嫌いなのではなく、ぼくがとても老けて。そう。しきりによこになっていたいのよ。
「あ。そうだったのか。しきりに引っ張り出してごめん。」
犬:それでなんだけど、この首輪ちょっとほどいてくれない?
「そう。いいよ。」

このように一緒に暮らして8年たったけれども、言葉を交わしたのは今日が初めてだった。私たちは、午後ずっと一緒に遊んだ。

お父さんだ!

(お父さんがぶつぶつと注意やらはなし続けている。)
あー。うんざりする。これは復讐だ!
僕はあめ玉を食べながら寝ることにした。
僕のいまの気持ちのようなあめ玉を選んだ。

また音が聞こえ始めた。
(お父さんからたくさんの「愛してる」が聞こえる。)
「僕も、、、(愛している)。」

あめ玉が何個も残っていません。
僕の周辺にはこの桃色のようなものはないんだけど、
今度は誰の声が聴けるのだろう?

お。ふわふわしている。なかにガムが入っいる。それも風船ガムだ。
風船を吹いたところクルリと飛んで行ってしまった。
しばらくすると勝手に戻ってくる。
ポンっと僕の耳元で割れた。
おばあちゃんの声だ!
「おばあちゃん、僕の声が聞こえる?」
おばあちゃん: よく聞こえているよ。

風船が戻ってきた。パンっ。
風船ガムはよく食卓の下に貼っておいた。これからおばあちゃんといつでも話をすることができる。

このあめ玉は、、 こんどは
外から声が聞こえた。

こんにちは。こんにちは。こんにちは。、、、
(だれか一人そこに立っていた。)

最後の透明なあめだまはどんなになめてもそのままで静かだ。

それで、僕がさきに話しをかけることにした。

「僕と一緒に遊ばない?」

 

 

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죽고 싶지만 떡볶이는 먹고 싶어       

書名:  『死にたいけれどトッポギは食べたいなあ』
著者:  ぺク・セヒ(백세희)/1990年生まれ。東国大学文芸創作学科卒業、出版社勤務5年、憂鬱症10年。
出版社: フン (흔)
出版日: 2018年6月20日

(試訳・作成者) 須藤伊佐

<本書の概略>
何の疑心も不安感もなく愛し愛されたい、ひとりの人間の物語。 10年以上、 気分変調性障害(軽い憂鬱症が続く状態)と不安障害を経て精神科を転々とした著者が、精神科専門医との12週間の対話を綴った「死にたいけれどトッポギは食べたいなあ」。極度に憂鬱でも幸福でもない、あいまいな気分に苛まれ、こんな感情が一度に起こり得るということを知らずに苦しんだ著者は、2017に自分に合った病院を見つけ、薬物治療とカウンセリングを並行中だ。この本には著者の治療記録が綴られている。私的な話でいっぱいだが、暗い感情のみを解くよりは、具体的な状況を通して根本的な原因を見つけ出し、健康な方向に進むことに重点を置いている。見かけは健康そうでも心はボロボロの人々、不安の中で日々を やっと過ごしている人々に、今まで見過ごしてきたけれど自分の中から聞こえて来るかもしれない、もうひとつの声に耳を傾けさせる。

<目次>
はじめに…何事もなく生きているのにどうして空しいのか
1週目 なんだか憂鬱で
2週目 あの、私、虚言症でしょうか
3週目 自分で自分を監視している
4週目 特別になりたい心があまりにも特別でなくて
5週目 このプライドが
6週目 自分を知るにはどうしたらいいの
7週目 決めつけて、割り切って、がっかりして、立ち去る
8週目 ついに薬物副作用
9週目 度を越えたが外見コンプレックスと演技性パーソナリティ障害
10週目 どうして自分のことが好き?これでも?これでも?
11週目 自分がかわいいと思えない
12週目 心の底から
あとがき…だいじょうぶ、影のない人は光を理解できないのだから
付録: 憂鬱の順機能

<本文より>
耐え難い憂鬱な瞬間に友人の冗談に笑い、そうしながらも心のどこかでは虚しさを感じ、そのうち空腹になってトッポギを食べに行く自分の姿が滑稽だった。至極憂鬱でも、幸福でもないあいまいな気持ちに取りつかれた。こんな感情に一度に襲われ得るという事実がわからずに、それが自分をよりつらくした。-8ページ

極と極はかえって通じるというではないですか。プライドの高そうな人がかえってプライドが低いのです。自分がないからほかの人に仰ぎ見られたいと思うのです。反対に自分に満足していれば、何と言われても 影響もたいして受けないことでしょう。(結局自分はプライドが低いということ)-30ページ

突然私の被害意識が発動したのです。先日二人の男の子に会いました。その子たちは私の友達にだけ優しくするのです。その友達はもともと人気がある子だったから「あの子たち、二人ともこの子が気に入っているのね」と思いました。「でも私には関心ないみたい。魅力もないし、かわいくないからかしら」などと自己嫌悪に陥って辛いのです(ああ、本当に書くのも嫌だ。だってすごく異常な人間みたいじゃない?)。そう思う自分が本当に嫌だった。
変なのは、新しい集まりに行って誰も自分に関心を持ってくれないと焦るのです。自分の価値基準を異性に置いて、自分が彼らを評価するのではなくて、評価されるのを待っているのです。もっとおかしいのは、私がその男性に何の異性的な関心もないのに、気に入られたいと思っているのです。自分自身が本当に嫌だ、どうしようもないと思いました。-117ページ

出典
https://book.naver.com/bookdb/book_detail.nhnbid=13733438
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 강의  —나의 동양고전 독법—  

書名:  『講義  -私の東洋古典講読-』
著者: シン・ヨンボク(申榮福)
出版社: トルべゲ(돌베게)
出版日: 2004年12月11日

(試訳・作成者)佐藤 治

著者: シンヨンボク(신영복・申榮福)1941年-2016年。
1965年、ソウル大学大学院経済学修士。1965~1966年、淑明女子大学、政経大学経済学科講師。1966~1968年、陸軍士官学校経済学科教官。1968年、統一革命党事件で拘束され、無期懲役刑の宣告を受ける。20年と20日、服役。1988年、特別仮釈放で出所。1989年より聖公会大学で「政治経済学」「韓国思想史」「東洋哲学」を講義。1998年、赦免・復権し、聖公会大学教授として正式に任命された。2006年 聖公会大学碩座教授。 著書:『監獄からの思索』(1988)、『葉書』(1993)、『木よ、木よ』(1996)、『ともに、森』1,2(1998)など。

<本書の概要>
資本主義体制の物質浪費と人間疎外、荒廃する人間関係に、根本的な視角から光を当て直すシンヨンボクの東洋古典講義。聖公会大学で、‘古典講読’という講座名で進められていたシンヨンボク教授の講義内容を整理した本である。著者は、古典の読み方においては過去に再び光を当て直すことが最も重要であると言い、現代社会が当面する課題についての問題意識が、古典を読む全過程に貫徹していなければならないと強調する。

<著者のことば>
刑務所で始まった東洋古典との縁
私が本格的に東洋古典に関心を持つようになったのは、やはり何といっても私が刑務所に入った時からである。刑務所では、とくに独房では、すべての問題を根本的な地点から考え直すことを強いられる。なによりもまず、自分自身をふり返ることになった。幼年時代から私が受けてきた教育を省みて、私たちの社会が志向した価値についても考えてみた。
日帝植民地の残滓に続く解放後の隷属的政治権力、不正と腐敗、それに朝鮮戦争の凄惨な破壊と傷が未だに癒えない60年代の環境で、私は大学生活を送った。自分たちには最小限の誇りさえも持つことがむずかしい状況だった。いわゆる‘近代化’が私たちの社会の目標だったから、アメリカの文化とヨーロッパの文化を、競って取りいれ、それでうわべを飾ろうとした。今も変わったとはいえないが、我々のものに対して最小限の誇りさえ持つこが許されない、不幸な文化であったのだ。私が東洋古典に関心を持つようになったのは、このような社会的環境と無縁ではない。分断と軍事独裁に抵抗しながら、燃え上る熱情をそそいだ学生運動。その延長線上で刑務所に入ることになって、それも無期懲役という長い年月を突きつけられ、いやおう無しに自分の精神領域をいくつかまとめて振りかえることになった。その一つの地点に、東洋古典が位置していたのである。このような意味で、皆さんとともに勉強することになる東洋古典講読は、実際、刑務所で始まったといえよう。

<目次>
第1章  序論
第2章  古い詩と言 『詩経』『書経』『楚辞』
第3章 『周易』の関係論
第4章 『論語』、人間関係論の宝庫
第5章  孟子の義
第6章  老子の道と自然
第7章  荘子の逍遥
第8章  墨子の境涯と反戦平和
第9章  荀子、儒家と法家の間
第10章 法家と天下統一  『韓非子』
第11章 講義の終わりに   仏教、新儒学、『大学』『中庸』、陽明学

<本文より>
知と愛については共に語るべし。私たちは愛していないことも解るという考えを捨てなければならない。愛情のない他者と関係のない対象について、理解できるという幻想を捨てなければならない。重要なことは、人間に関する理解が真の意味での知という事実だ。野積みにされたとてつもない量の情報は、単に認識の混乱をもたらすだけでなく、人間への理解と愛情を、やっかい者として扱ってしまう。しかも資本主義社会は、すべての人間が ‘売るために’ 尽力している社会だ。すべてのものを売りものにする社会であり、売れないものは容赦なく廃棄され、ひたすら売れるもののみに専念する社会である。商品価値と資本の論理が支配する社会なのだ。このような体制の下で追求する知識は、人間への理解とは縁もゆかりもない。

君子不器 P150(「論語」為政)
解説: 君子は器であってはならない、というのが句の意味である…(中略)専門化はあっても、それはいつも下の階層で行う仕事であった。馬車を専門的に駆る人、車輪を専門的につくる人、船の櫓を専門的に漕ぐ人など、専門性は概して奴隷身分に要求される職業倫理だった。貴族は専門家ではなかった。六芸(りくげい)をすべて身につけねばならなかった。礼、楽、射、御(馬術)、書、数を、すべて習わねばならなかったのだ。東洋と西洋を問わず、貴族たちは詩を朗唱し、馬に乗り、弓を射、刀を使いこなした。(中略)今日要求されている専門性は、もっぱら労働の生産性に関連する資本主義の論理である。

出典
https://book.naver.com/bookdb/book_detail.nhn?bid=1477780
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관촌수필관촌수필

書名 :『冠村随筆』
著者 :イ・ムング(李文求)
出版社文学と知性社
出版日2003年6月20日

(試訳・作成者)姜瑞里

著者:イムング(李文求 이문구) 1941年~2003年
故郷を失い行き場を無くした人々に光を当て、社会の中で個人が経験する葛藤や不安の根元を描き出す著者は、農民小説の範を示す作家である。現在の保寧市(忠南の大川)の冠村で生まれ育ち、6.25戦争で父親と兄たちを失い、あいついで母親が亡くなり15歳で家長となった。1961年上京して徐羅伐芸術大学の文芸創作科に入学。金東里などに師事し2000年、金東里文学賞を受賞。韓国語特有の音調をうまく生かした流暢な文章で作者自らが体験した農村と農民の問題を作品化したことにより、農民小説の新たなべージを拓いた作家として評価されている。

<本書の概略>
農村を題材とした彼の代表的な作品である『冠村随筆』は、1950~1970年代の産業化時期の農村を映し出し、失った故郷への郷愁を、人々の荒廃した生き方に対比させながら強烈に呼び起こす作品である。本格的な近代化、都市化、産業化の道を歩んでいた70年代に書かれ、著者が幼少年時代を過ごした農村共同体への郷愁と都市化の荒波に壊れていく農村社会の世態描写を通じて、逆説的に、当時の近代化への疾走を批判的に省察した連作短編小説である。伝統的な儒教思想と班常意識(両班と常民)から抜け出せなかった地方の土豪が、時代の変遷とともに徐々に没落し始めたのを描写した『日落西山』をはじめ、『花無十日』『行雲流水』『緑水青山』『空山吐月』等、5篇を収録した。

 <目次>

1 『日落西山』…日は西山に没す
2 『花無十日』…花は十日で散る
3 『行雲流水』…雲はゆき水は流れる
4 『緑水青山』…山青く緑映す水
5 『空山吐月』…人無き山に月のぼる

<本文より>
田舎を訪れるものの墓参りが目的だと言うのは近年まれだった。ましてや陽暦の正月に自ら進んで儀礼を尽くすのは生まれて初めてのことでもあった。言わずもがな、帰省列車の切符を買い席に座ってからは、「……誰が陽暦の正月を正月だと言うんだ? 賎しい奴らは西洋かぶれの肩を担ぐものよ……」年の瀬になれば一、二か所から差し入れられる正月のご馳走を前に、いつも決まって立腹していた祖父のつぶやきがしきりに蘇えり、心の片すみが疼かないわけではなかったが、このご時世だからと(陽暦の)正月の連休を使って帰省するほかなく、どうしょうもないと自らに言い聞かせるのだった。だが祖父に対し儀礼を欠いている(不孝)と思う自分自身には嘘はつけなかった。随分幼いころから今に至るまで私の心にある、我が家門を守ってくれる代々の祖先といえば、たった一人、祖父その人に他ならなかったからた゛。―7ページ

正月三が日、混んでなさそうな列車で行こうと乗り込んだのが失敗だったと言おうか、疲れて辛い帰郷であった。列車が大川邑の入り口にあたる冠村部落に差し掛かる頃には、窓に雨しずくがなびいていた。例年にない暖冬の気候が雪を雨としてぱらつかせたようだった。冬の雨に打たれ故郷を訪れるのは生まれて初めてであるうえ、後ろ髪をひかれる思いであとにした懐かしいあの山河が目に入ると、わたしは高鳴る胸の鼓動を抑えられなかった。―8ページ

たき火がつぎつぎとくべられると月明かりはまたこの上なくきれいで、山里は一晩中黄昏どきとなり、裏山の尾根の松林からは大人のいびきにも似たフクロウの鳴き声が、縁の下で寝言をする子犬の声のように愛らしく聞こえていた。シェシェッ、シェシェッ……頭上では時折ガンの群れが通り過ぎていく音がいつにもまして大きく、キルックと鳴くガンの声が聞こえる頃ともなれば、中庭の片隅では、並んだガンの群れの影が月をひとかじりずつ掠めては逃げ去っていった―51ページ

歳月は過ぎ去ったことを語らない。ただ新たに成し遂げたことを語ってくれるだけだ。わたしは日に日に様変わりしていくものを目の当たりにして、それだけ自分が年老いたのが身に沁み、時にはやるせなくもなるが、何がどれほど変わったのかはたいしたこととは思わない。何がなぜ変わらなかったのかを見抜くほうがより重要だからである。―295ページ

出典
https://book.naver.com/bookdb/book_detail.nhn?bid=110360

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삼미 슈퍼스타즈의 마지막 팬클럽삼미 슈퍼스타즈의 마지막 팬클럽

書名:三美スーパースターズ-最後のファンクラブ-』
著者 パク・ミンギュ(박민규 朴玟奎)1968~
出版社ハンギョレ新聞社
出版日2003年8月12日
第8回 ハンギョレ文学賞受賞作

<本書の背景>
著者は1982年を次のように振り返る。

「37年ぶりに夜間通行禁止令が解除され、中高生の髪型と服装の自由化が決まり、慶尚南道宜寧郡宮柳支署のウ・ボムゴン(禹範坤)巡査がカービン銃と手りゅう弾で近隣の4つの村の住民56人を殺戮して世に衝撃を与えた年である。また、建国以来最大の経済犯であるイ・チョリ(李哲煕)とチャン・ヨンジャ(張玲子)夫婦の手形詐欺事件や、釜山のアメリカ文化センター放火事件が起きたのも、イスラエルがレバノンに侵攻してパレスチナ難民が虐殺され、ソ連でブレジネフが死亡し、アメリカのスペースシャトル・コロンビア号が発射され、悲運のボクサー、キム・ドゥック(金得九)がラスベガスで行われたレイ・“ブンブン”・マンシーニとのWBAライト級タイトルマッチで死亡したのも、まさにこの年のことだった。」―日本語版(晶文社)から引用―

(試訳・作成者)庄山則子

すべてが混乱していて人びとは右往左往し、誰かは微笑んでいた。

「三美スーパースターズ」。韓国社会がより「ダイナミック」になってきた1982年に、プロ野球の発足とともに誕生した、仁川を本拠地とした球団だった。「スーパーマン」をマスコットにした三美は、しかし、1983年の1年を除いては、1985年に売却されるまで、「打ちにくい球は決して打たず、捕りにくい球は決して捕らない」万年最下位チームだった。振り返ってみると、80年代には、韓国に生きる私たちすべてが被害者であり、最下位であった。小説が例える三美の「スーパースター」とは、まさに私たちのことだった。打席に10回入って2回打てるかどうかという「1割2分5厘の勝率」を持った「スーパースター」のことだ。

「キッチュ」を志向するような表紙の作りや、はばかることなく書きまくる作家の文体で軽い愉快感を得ることもできるが、じっくり噛みしめてみると、後味はなかなかほろ苦い。とはいえ、どのみち世間の人皆がスーパースターになり得ないと分かって生きてみると、残されるのは愛すること、それに「憎くてももう一度」が最善ではないだろうか。

出典
https://book.naver.com/bookdb/book_detail.nhn?bid=129219
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광장/구운몽 광장/구운몽

書名 : 『広場/九雲夢』
著者 : チェ・インフン(崔仁勲)
出版社: 文学と知性社(문학과 지성사)
出版日: 2014年12月31日(改訂・出版を重ねた最新版)

(試訳・作成者) 村重 明子

著者:チェインフン(최인훈・崔仁勲)1936年4月-2018年7月。
前近代的な状況と南北のイデオロギーの狭間で、絶え間なく話の糸口を投げかけた戦後の韓国現代文学を代表する作家。1936年、現在の北朝鮮、咸鏡北道会寧市に生まれる。8.15解放後に咸鏡南道元山市へ転居し、元山高等学校在学中に朝鮮戦争(6.25)が勃発するや越南する。木浦高等学校卒業後、ソウル大学法学部中退。1959年、文芸誌「自由文学」に『グレー倶楽部顛末記』『ラウル伝』を発表し登壇。1960年11月、「セビョク(夜明け)」誌に中編小説『広場』を発表した。以後、『灰色人』『西遊記』『小説家クボ氏の一日』『台風』『総督の声』など数多くの小説を執筆。その後、韓国の神話的な世界を通して民族の本性を探求した戯曲、『昔、昔に ホーイ・ホイ』ほか戯曲創作に専念する時期を経て、1994年に存在の実存的意味を探求した自伝的長編小説『話頭』で怡山(イサン)文学賞を受賞し新たに注目を受ける。そのほか、東仁(トンイン)文学賞(1966)、韓国映画芸術賞戯曲賞(1977)、朴景利(パク・ギョンリ)文学賞(2011)など数々の受賞。1979年、文学と知性社から『崔仁勲全集』出版。1977年より2001年5月までソウル芸術大学文芸創作科教授。

<本書の概要>
『広場』は南北のイデオロギーを同時に批判した最初の小説であり、戦後の韓国文学の新しい地平を開いた記念碑的代表作。 (植民地からの)解放と戦争、分断に続く韓国の近現代史の流れと軌を一にする主人公、イミョンジュン(李明俊)の深い渇望と苦悩を密室と広場という対比を通して表現したこの作品には南北間の理念、体制に対する冷徹で、深い省察が込められている。生の一回性に対する先鋭な認識、個人と国家間の緊張と葛藤、人間の自由と愛といった本質的な主題についての幅広い省察が盛り込まれた韓国文学史における最高の古典といえる。一人の若者の悲劇と渇望はまさに民族のそのもので、『広場』は4.19革命という歴史的事実を考えなくして議論されることが難しいほど、1960年代の社会的な状況と緊密に関連している。主人公は南と北を往来し、正義感あふれる価値ある社会の姿を模索するが、イデオロギーと愛という問題にぶつかり、最後には第三国に向かう途中に自殺する。ともに掲載された『九雲夢』は、一個人にとどまらず社会全体の抑圧された無意識を写し出した小説である。失敗に終わった革命の話だが、重層した夢の中で見いだす愛の話でもある。

<目次>
1. 序文
2. 広場
3. 九雲夢
4. 初版解説、愛の再確認
5. 新版解説、再び読む『広場』

<著者のことば>プロローグより
旧政権時代であれば、このような素材が興味をそそられたとしても取り扱うことができなかっただろうと考えると、あの輝かしい四月(1960年の4.19革命)がもたらした新しい共和国に生きる作家としての喜びを感じます。

<本文より>
どのような経路で広場に至ったかは、その経路が問題になるのではない。ただ、その道をどれほど懸命に考え、どれほど愛したかにある。広場は大衆の密室であり個人の広場である。…(中略)イミョンジュンの場合も同じだ。彼はどのように密室を捨て、広場に出てきたのか。彼は如何にして広場で敗れ、密室に後退したのか。私は彼をかばうつもりはないが、ただ彼が「一生懸命に生きたかった」人間だということだけは断言できる。彼が世間の風聞に惑わされず、常にあるがままの現場に身を置こうとした態度、これゆえに私は彼の話を伝えたくなったのだ。(序文より)

ある人に、すまないことをしたという考えは、勝利した者の思いだ。果たして人が他人をどれほど傷つけられるだろうか。他人の将来を台無しにしてしまったという思いが罪悪感だというなら、それは神の座を盗むことになる。人は人の運命を滅ぼせない。ただ、自分の将来を滅ぼすのみである。

出典
https://book.naver.com/bookdb/book_detail.nhn?bid=8702779
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세계미래보고서 2055 

세계미래보고서 2055
          
書名   : 『世界未来報告書 2055』

著者   :  パク・ヨンスク(박영숙)/ジェローム グレン
出版日 : 2017年1月20日
出版者 : ビジネスブックス(비즈니스북스)

(試訳・作成者) 須藤伊佐

<著者>
1) パク・ヨンスク
未来に関して世界50ヵ国、数千名の学者たちが研究し、未来の姿を予測して単行本を出している、UN未来フォーラム。2004年からその韓国支部代表。30年近く、駐韓イギリス、オーストラリア大使館広報室長、首席補佐官として活動した。未来の必然的な時代の流れと人材条件、職業の変化、それによる教育の方向、社会、科学技術など、多様な分野で明快な未来に関する情報を伝えるために数年に一度、未来予測書を発表している。 <著書>『UN未来報告書』(유엔미래보고서)シリーズをはじめ、ベン・ゲーツェルとの共同著書『人工知能革命2030』(인공지능혁명 2030)、『メーカーの時代』(메이커의 시대)など多数がある。
2)ジェローム・C・グレン(Jerome Clayton Glenn)
世界未来研究協議会会長

<本書の概略>
今から約30年後の2055年。どんな世界になっているだろうか。科学技術の発達により、教育、福祉、衣食住、通貨システム、交通や通信システム、人工知能の生活適用化など幅広い分野での変化に関して言及している。特に大きな変化が来年2018年から始まると断言している。大幅な変化に今までの既存の概念を転換しながら読むのが忙しい本。最後の章では現在の様々な問題に対する(科学の発達した)未来での解決案を提示している。特に進路に悩む今の学生たちが進路、職業選定をする前に一読することを薦めたい。

<本文より(24頁)>
2055년 미래 주요 키워드 5 (2055年、未来の5つの主要キーワード)
その一、基本所得の普遍化:
人々は2030年から始まる基本所得制度のおかげで、生活のために働くのではなく、ただ趣味と自己実現のために働くようになる。2020年から職業の約40%がフリーランサー、すなわち契約職に変わり、2055年ころにはほとんど全員がフリーランサーとして暮らすようになる。フールタイム、すなわちひとつの会社の正社員は、いわゆる奴隷契約と見なされ、大部分の人々が回避する職業となる。基本所得が普遍化され、大部分の国家では基本所得を提供し、1年に2,3か月のみ働いたり、1日に2,3時間だけ働くようになる。このような変化が可能となる理由は、2030年から「飽食の時代」が到来し、衣食住、交通、エネルギー、教育などがすべて無料化されるからである。

 

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손이 아닌 머리로 그리는1% 비주얼 씽킹 

書名:『手ではなく、頭で描く1%ビジュアルシンキング』
著者: ウ・ソクチン(우석진)/パク・キュウサン(박규상)
出版日: 2015年5月15日
出版社: サンドゥルコア(샌들코어)

(試訳・作成者) 須藤伊佐

<著者の経歴>
1) ウ・ソクチン
情報デザイン専門家。 多様なコンテンツ開発能力を保有し、2012年韓国で初めてのインフォグラフィックスに関する書籍を出版。インフォグラフィックスプレゼンテーションの大衆化に力を入れている。
<著書>『One Page インフォグラフィックス』(One Page 인포그래픽스)、『原則を超えたプレゼンテーショ』(원칙을 넘어선 프레젠테이션)など100冊以上 www.wooseokjin.com
2)パク・キュウサン
東京大学社会情報学博士。サムソン生命、サムソン金融研究所、シニアコミュニケーションに勤務し、現在は大学の客員教授及びLVI教育院の院長を務めている。 <著書>『女性が知らない女性の心』(여자가 모르는 여자의 마음)、『幸福な人はショッピングをしない』(행복한 사람은 쇼핑을 하지 않는다)、訳書>『老人が語らないこと』(노인이 말하지 않는 것들)、『シニアマーケティング』(시니어 마케팅)、『認知症と向き合う』(치매와 마주하기)など。

<本書の概略>
自分の考えを図式化して表現し、より効果的に伝えるビジュアル・シンキング。その中でも100人のうち99人とは違う自分だけの1%を表現する方法を教えてくれる本である。どのページも文字半分、画像半分で構成され、ビジュアル・シンキングで教えてくれているのが特徴。課題のページも設けてあり、読者が学んだことを実際に試してみることができるようになっている。本を読むという行為と、絵を描く、または独創的な構想を練るという行為を繰り返すうちに、いつの間にか没頭してしまう。読み進むうちに、この本がビジュアル表現を教える本ではなく、みんながあっと驚くような独創的な思考法を教えてくれていることに気づく。

<本文より(103頁)>
<1% 비주얼 씽커를 위한 1% 비주얼 씽킹>
1%ビジュアルシンカーのための1%ビジュアルシンキング
1.표현하기가 아닌 생각하기에 중점을 둔 사고법입니다. 자신이 할 수 있는
그리기, 말하기, 글쓰기 등 표현 도구는 무엇이라도 상관없습니다.
表現するのではなく考えることに重点を置いた思考法です。いま自分でできる範囲で、描く、語る、文字で書くなど、表現道具は何でもいいのです。
2.개념적/전형적 언어를 벗어나 경험적/구체적 이미지를 활용합니다.
概念的・典型的な言語から脱して、経験的・具体的なイメージを働かせます。
3.다른 99%의 사람들은 하지 못하는 나만의 1%의 생각을 합니다.
残りの99%の人々には思いつかない、自分だけの1%の思考をします。
4.복잡한 세상에 ‘왜?’ 또는 ‘어떻게?”라는 물음표를 던지고 답을 찾아가는
과정입니다.
既成観念にとらわれず、「なぜ?」または「どうして?」という質問を投げかけ、答えを
見つけていく過程です。
5.새로운 것보다 ‘지금 이 대로의 자신’만으로도 충분합니다.
新しいものを取り入れるのではなく、「今のままの自分」で十分できることです。

本の詳しい情報(出典 KYOBO교보문고)
http://www.kyobobook.co.kr/product/detailViewKor.laf?ejkGb=KOR&mallGb=KOR&barcode=9788998001063&orderClick=LAG&Kc=